古民家がオフィスに生まれ変わりました!
昨年暮れから進めていた古民家をオフィスにリフォームするプロジェクトが完成しました。施主様は小浜市を始め県内で複数の店舗を経営されるファーストフード店のオーナー。以前から弊社にご興味がおありで、今回、ご縁もありリフォームをさせていただくことになりました。
新調した格子戸は白木のままの状態です。着色するにはあまりに木目がきれいなため、少し様子を見てから着色することになりました。
正面から新調した格子戸をくぐるとエントランスがあります。ちょうど目の前にバス停があり、いつもこちらの軒先でバスを待たれているかたがおられるため、このスペースを待合室としても活用いただけるようにとのお考えです。民間が出来る地域貢献のひとつですね。
エントランスの奥には、お父様が書かれた書や絵画を展示するスペースを設けました。その奥には、少しですが腰掛のできるスペースもあります。
「そとは古いけど、中に入ったらモダンな感じで」という施主様からの要望がありました。天井と壁のクロスは白を基調に、床は薄い木目調のデザインです。住宅に使用するものより少し厚めのクッションフロアを貼りました。残しておかなければならない柱だけグリーンのクロスを巻き込むことになり、アクセントになっています。
2Fの床を支える構造材のささらは、既存のままで、ふき取り清掃だけを施しました。建具類はほとんどを白で統一。これも施主様の選択です。
オフィスながら、給湯室を中心にした水まわりも充実しています。オフィス内には、少しだけこだわった簡単な手洗を造作しました。
合板で台を造作し、柱と同じクロスを巻き込み、その上に小さなグリーンのカウンターを造作。さらにその上にカクダイ社の鉢型のボウルと水栓金具を設置しています。
オフィス側から給湯室へはオープンになっています。
給湯室の右奥は、化粧室とトイレになっています。
化粧室はシンプルな作りで、オフィスの手洗いと同じものを設置。カウンターの素材を変えることでアクセントをつけています。
トイレはTOTOのウォシュレット一体型便器を設置。コストパフォーマンスに優れ、使いやすいと評判です。
給湯室左側は、洗濯室とシャワールームを設置。広いオフィスで研修し、ここで簡単な食事を作ったりシャワーを浴びたりできそうです。多目的に使えるオフィスになりそうです。
畳半畳のTOTO製シャワールーム。腰掛できるスペースもあり、真夏にシャワーを浴びたい時などはとても便利そうです。
勝手口のすぐ外に、電気自動車を充電できる設備もつくりました。将来を見据えた計画です。
今回のリフォームは、「古民家をオフィスにする」という、弊社では前例のない取り組みで、少し戸惑うこともありました。作り込みや資材の選び方がどうしても住宅目線になってしまい、施主様と意見のズレもありました。しかし、お客様から教えていただくことが多く、学びの多いリフォームとなりました。今後も機会がありましたら今回の経験を生かしたいと考えています。O様色々とお世話になりありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。