OBのお客様からのご紹介をいただいたT様。今回、ご高齢のお父様との同居のため、キッチンを除く水回りリフォームのご相談をいただきました。車椅子になっても不便にならないように、畳の部屋をフローリングに変え、トイレは2箇所を1箇所にして広くし、お風呂は0.75坪を1坪にリフォームする内容で、工事が始まりました。

以前の和室の様子です。畳を撤去し、畳の下の板はそのままの状態で釘を増し打ちし、構造用合板を敷き詰め、仕上げのフローリングを貼りました。

部屋と部屋の間の敷居はそのままに、畳をフローリングにした様子です。壁や天井はそのままですが、まったく違和感がありません。フローリングの板目にも関係しているのかもしれません。

トイレは1階に並んで設置してあった2カ所のトイレを1カ所にまとめ、車椅子でもそのまま入れるように配慮しました。

2階にもトイレがあり、その排水配管のため、1階トイレ内にパイプスペースがありました。トイレの中に凹凸があるのもスッキリしないため、その隣に飾り棚を造作し、パイプスペースを目立たなくしました。また、出入口には「ひきドア」というダイケンの機能ドアを採用。通常は引き戸として使用しますが、車椅子での出入りや、介護しやすいように、ドアとして使用することができます。そのせいで、とても開放感のあるトイレに仕上がりました。

以前の洗面所は少し窮屈な感じを受けましたので、和室側に畳1畳分洗面所を広げました。そうすることで、1坪用のシステムバスを設置し、なおかつドラム式洗濯機を設置しても広々とした空間を確保することができました。

新しくなった洗面化粧台は、TOTO製で昇降式。小さなお孫さんが来られても、レバー操作で洗面ボウルを下げることができます。もちろん車いすに乗ったまま使用できますので、介助者もらくちんです。

以前のお風呂には、北面に大きな出窓が取り付けてありました。寒いし、シルエットが写ってしまうし、ということでしたので、断熱性能の良いTOTOサザナに取り替え、窓は出窓から縦すべりだし窓に取り替えました。

全体的に白を基調としたデザインを選ばれ、とても明るくなったと好評です。2カ所の窓も通気の面、採光の面で、ちょうど良い感じになりました。もちろん、翌日には乾いているカラリ床なので、とても便利です。