『空き家について』-⑦
2018-04-10
前回では空き家問題の解決方の一つである「売る」(売却・処分)に
ついて取り上げましたが、今回「貸す」について取り上げてみます。
では、「貸す」場合のメリット、デメリットを考えてみます。
《メリット》
・借主入居期間中は一時収入(礼金等)と定期収入(賃料収入)が得ら
れる。※高齢者にとっても年金のような感覚で家賃収入を得られる。
・所有権は保持したままなので、いざとなった場合は本人または親族が
使用することも可能。
・建物を放置している状態よりも人が住んでいる状態であれば管理面でも
負担が無く、建物の傷みもある程度は防ぐことができる。
《デメリット》
・入居前にほとんどのケースで改装や修繕、清掃が必要となるため、賃
貸開始前に一定の費用が掛かる。
・物件の立地条件や程度によってはなかなか借手が見付からないケース
もある。
・空室期間があると、その期間中は収入が無くなる。
・・などが考えられます。
諸事情があって第三者へは売れない、将来的に本人または親族が使用する
可能性があるといったケースでは賃貸に回す「貸す」といった選択肢もあ
りますので、立地条件等も考慮のうえ検討してみてはいかがでしょうか?